自家焙煎で、珈琲を立川の家庭料理に。「小梅の珈琲焙煎所」

“手作り”を感じられる、和モダンなお店。

立川市高松町に今年1月、「小梅の珈琲焙煎所」がオープンした。
駅から徒歩約7分の場所に位置し、手作りの看板が目印。
自家焙煎ならではの香ばしい匂いに誘われる。

元々スナックだった店内は和モダンなテイストが魅力的。

「小梅」の愛称で親しまれているこのお店では、自家焙煎されたさまざまな珈琲豆と、店主にゆかりのある人たちによる手作り雑貨が楽しめる。

それぞれの豆に手書きのポップが添えられ、作り手の人柄が感じられる文字を読みながら、好みの味を探せるのも心温まるポイントだ。

豆の購入だけでなく、その場でドリップ珈琲の提供もしているので、フラッと立ち寄るのも良い。
テイクアウトのドリップ珈琲は豆の種類問わず、一律400円。
色んな珈琲を試して、楽しんでもらいたいという店主の気持ちがこもった価格だ。

フラッと会いに行きたくなる、小梅さんの人柄。

一見「何のお店だろう?」と覗き込んでしまいたくなる小梅。
どういうお客さんが多いですか?と尋ねると、

「地元の人や、商店街の人がよくいらっしゃいます。
珈琲好きな方から、珈琲をまだあまり知らない方まで、さまざまですね。
ちょっと入りづらいかなーとも思うんですけど、いっつもドアを開けっぱなしにしてるので、皆さん意外と興味を持って覗き込んで入って来てくれるんですよ。」

と、笑顔で答えてくれた。

そんな話をしてると、帰り道や駅に向かう途中の人がフラッと立ち寄る。

「小梅さん」とお客さんの間では呼ばれている彼女。
フラッと入って来た常連さんたちと言葉を交わし合い、今日のオススメの珈琲の話をする。

街の人々とこのお店の関係は、まるで昔から小梅がこの場所にあるような、そんな雰囲気だ。

お店の前を通る人たちに「こんにちは。」と挨拶を交わし、
小梅さん、小梅さん、と親しまれる店主の人柄が、色んな人をこの場所に導いているのだろう。

小型の焙煎機で、珈琲を”家庭料理”に。

ここ小梅には大きな焙煎機はなく、500g用の小さなモノを使って、その手で豆を焙煎している。

少量ずつ、丁寧に丹精込めて焼かれた豆を、お客さんと会話を交えながら販売する。
“手作り”を感じられることにこだわりを持っていると話す小梅さん。

「お家で楽しむものを売ってますからね。
相手(作り手)の顔が見えるモノをお家で飲んで、くつろいでいただけたら嬉しいなって思います。

焙煎機が小型なので、少量ずつ丁寧に焼いているんですけど、
“家庭料理”という事を意識して、飲んでくれる人の事を考えながらやっています。

想いや人柄を込めるという事って大事なことですし、気持ちって味に出ると思っていまして。
そういった事を信じてやらないと、私が手作りでやる意味ってなくなっちゃうと思うんです。」

小型の焙煎機だからこそ感じられる温かさや味わいが、小梅の珈琲豆には詰まっている。

いつもお店の閉店後に、煙に身を包まれながら豆を焼いていて、
焙煎している時が楽しくて仕方ないと笑って話す小梅さん。

そもそも何がきっかけで焙煎に興味を持ったのだろうか。

「2年程前に西国立にあったカフェで働かせてもらっていたことがあって。
そこで珈琲に改めて興味を持って、初めて抽出をさせてもらったんです。

私、結構保守的な考え方で、”やりたい!”って思っても中々踏み出せず、止まってしまうタイプなんです。
でも、出来ない!と思っていた抽出が出来て、じゃあ次は焙煎だ!って。
出来ない事を1つずつやっていけば、出来るようになるんだなって、珈琲がそう思わせてくれたんです。

そうやって珈琲のことで色々興味を持ち始めたら
働かせてもらっていたカフェの店主が、色々なところに連れて行ってくれて、私を紹介してくれたんです。

色々な場所で、色々学んで、家に帰って手編焙煎をひたすらやってみる。
そうやっているうちに、どんどん焙煎の魅力に引きこまれていきました。」

勉強熱心な小梅さんの性格を、少しの違いで味に出てしまう焙煎が魅了してしまったようだ。
お店を閉めた後、飲み手の事を想いじっくりと真心込めて焼かれた豆。
小梅さんの想いがきちんと味に表れているからこそ、フラッと寄っては持ち帰りたくなってしまうのだろう。

“小梅の珈琲焙煎所”の由来

小梅さん、小梅さん、と呼ばれているが、どうやら本名ではないようだ。
お店の名前の由来を尋ねると

「働かせてもらっていた西国立のカフェの店主に、店名を相談しに行ったんです。
そしたら、店主が自分のお店に付けようとしたけどボツになった候補に”小梅”があって。
それください!って(笑)。

“〇〇コーヒーの△△さん”って呼ばれ方はしたくなかったので、ぴったりだなって思いました。

素敵な”小梅さん”になりたいなって思います。

元々スナックだったこの場所は、この小梅が入る前はずっと何も入っていなかったそうだ。

“小梅の珈琲焙煎所”と名前を決めたオープン前。
真っ黒だった店内の壁を磨いていると、偶然にも梅の柄が出てきたと、小梅さんは嬉しそうに教えてくれた。

住所東京都立川市高松町2丁目1−24
営業時間10:00〜17:00(定休日:火曜日・水曜日)
電話番号
テイクアウト
WiFi・電源無・無
駐車場
席数0
ホームページURL
インスタグラムのアカウントhttps://www.instagram.com/coffee_koume/