コーヒーにそこまで深い興味はなくても、なんとなく聞いたことがある「エスプレッソ」。
テレビCMやフラッと立ち寄ったコンビニなんかで「エスプレッソ」という言葉を目にする機会は結構あるけど、「じゃあエスプレッソって何なの?」と改めて考えてみると、意外と何も知らないって人も多いはず。
ちょっと一休みしたくて入ったカフェ。
ドリップコーヒーの種類もたくさんあるし、エスプレッソを使ったメニューもたくさん…。
意外とよくわかってない「エスプレッソ」はなんとなく敬遠してしまって、結局いつもの分かりやすいメニューを頼みがち…なんてもったいない!
この記事では、「そもそもエスプレッソって何なの?」ってところから、エスプレッソを使ったメニューの特徴をご紹介!
エスプレッソが少しでも分かると、カフェでの選択肢の幅がグッと広がりますし、なんといってもコーヒーがより楽しくなるはずです。

そもそも、エスプレッソって?
「いわゆる一般的なドリップコーヒーと、エスプレッソって何が違うの?」
そんな疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。
さらっと簡潔に言うと “豆に圧力をかけて抽出することで、コーヒーの旨味をグッと感じられる濃厚な味わいが特徴のドリンク” です
ここではエスプレッソの特徴を、3つの項目に分けて、一般的なドリップコーヒーと比べて説明いたします。
❶抽出方法
まず、ドリップコーヒーとエスプレッソの最も大きな違いは「抽出方法」です。
一般的なドリップコーヒーは、紙や布使って、コーヒー粉をお湯でろ過しながら抽出するのに対し、エスプレッソは専用の器具 “エスプレッソマシン” を使用して豆に圧力をかけながら抽出します。
エスプレッソの名前にもある通り、「EXPRESS(すばやく)」抽出するのが特徴です。
❷抽出量
ドリップコーヒーとエスプレッソでは、提供される量にも違いがあります。
一般的なドリップコーヒーは、10~15gの豆から約150~160cc抽出されるのに対し、エスプレッソは7~10gの豆で約25ccしか抽出されません。
※エスプレッソの豆の量や抽出量は、カフェ・コーヒースタンドごとに異なります。
エスプレッソは豆に圧力をかけて抽出するため、長時間抽出すると”えぐ味”が強くなってしまいます。
そのため、短時間で少量抽出するのが一般的となっています。
❸味
エスプレッソは圧力をかけて抽出する分、ドリップコーヒーと比べてコーヒー成分が多くお湯に染み出すので、濃厚な味わいが特徴です。
コーヒーの旨味をグッと感じられる、といったニュアンスでしょうか。
「エスプレッソ=苦い」という印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、コーヒー本来の味を楽しむ選択肢のひとつとして、エスプレッソにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
エスプレッソメニューとそれぞれの特徴
エスプレッソ+〇〇で作られるエスプレッソメニューの種類はかなり豊富。
飲み慣れてるカフェラテやアメリカーノなんかも、エスプレッソを用いたドリンクなんです。
ここではエスプレッソを使用したメニューをいくつか紹介いたします。
エスプレッソに何が加わったドリンクなのか少しでも理解が深まれば、コーヒーという文化をより面白く感じられるはずです。
アメリカーノ

エスプレッソを「お湯」or「水」で割り、ドリップコーヒーと同じくらいの濃さにしたものがアメリカーノ。
コーヒーオイルが多く含まれるため、しっかりとした口当たり&風味を楽しみたい時に最適!
カフェラテ

カフェラテ=エスプレッソ+スチームミルク。
飲んだ時にミルク感を強く感じたい時に選びたいのがカフェラテ。
1番親しみやすいエスプレッソメニューではないでしょうか。
ちなみに”ラテ”はイタリア語でミルクを意味しており、
よく混同しがちなカフェオレはフランス語。
カフェオレ=ドリップコーヒー+ミルク なので、エスプレッソメニューではありません!
カプチーノ

カプチーノ=エスプレッソ+フォームドミルク。
フォームドミルクとは “蒸気で空気を含みながら温めたミルク”できめ細かな泡立ちが特徴です。
カフェラテと混同しがちですが、このきめ細かでフワフワな泡がポイントで、カップに口をつけた時の口当たりが優しくとても飲みやすいです。
泡立ったミルクはエスプレッソと分離しやすく、後味でエスプレッソの風味を感じやすくなっています。
カフェモカ

カフェモカ=カフェラテ+チョコレートソース
基本的にはソースが主流ですが、チョコレートシロップや、チョコレートそのものを入れているお店もあります。
カフェラテの応用メニューといったところでしょうか。
チョコレートの甘さと後から続くコーヒーの苦味が特徴で、エスプレッソメニューとしては珍しく、アメリカ生まれのドリンク。
マキアート

マキアート=エスプレッソ+ほんの少しのフォームドミルク。
エスプレッソを、少し柔らかく楽しみたい方におすすめの飲み方で、イタリアではかなりポピュラーなドリンクです。
マキアートはイタリア語で”染みをつける”ことを意味し、エスプレッソに白い染みがついたように見えたことから名付けられたようです。
アフォガード

アフォガード=エスプレッソ+バニラアイス。
アフォガードは、イタリア語で “溺れる” を意味する エスプレッソを使ったスイーツメニュー。
その名の通り、バニラアイスがエスプレッソに溺れているようなヴィジュアルをしてます。
時間の経過とともに、エスプレッソに少しずつ溶けていくバニラアイスの味の変化を楽しめるスイーツです。
エスプレッソを知ると選択肢がグッと広がる!
カフェラテやマキアート、なんとなく名前は知ってるし、味もなんとなくは知ってたけど、いざちゃんと理解しようとすると、すごく奥の深いエスプレッソメニュー。
「エスプレッソに〇〇を足すと●●になるんだ!」と理解して飲むと、提供してくれるお店のスタイルだったり、こだわっている部分が少しずつ分かってきたりもして、カフェに行くことがもっと楽しくなるはずです。
定期的にエスプレッソに使う豆を変えているお店もあるので、「今回のカフェラテすごく自分好み!」や、「前回のより○○感が強いな…!」なんて、コーヒーに対する自身の成長も感じられるかもしれません。
そして何より、一杯のドリンクについてお店の人と語ってみたりして、特別なコミュニケーションが生まれる、なんて想像してみると何だかワクワクしてきませんか?
もし、この記事でエスプレッソへのハードルが少しでも下がったら、ぜひその味を楽しみに近所のカフェに足を運んでみてください。
