カフェやコーヒーに関わる仕事をされている方にインタビューするコーナー「What is coffee to you」の第1回目は、日本バリスタチャンピオンシップで2度も優勝された石谷 貴之さんをご紹介します。
石谷さんは、2005年に都内のカフェでバリスタとなり、2007年から毎年日本バリスタチャンピオンシップに挑戦。
2017年と2019年には優勝し、現在は世界バリスタチャンピオンシップで優勝するべく挑戦を続けられています。
バリスタとしてだけでなく、バリスタの育成・トレーニング、セミナーなど幅広く活動中。
また、ショップのディレクションも手がけており、これまで下記ショップのディレクションを手掛けています。
- SATURDAYS NYC
- WACKO MARIA / PARADISE TOKYO
- K STREET COFFEE BAR
- バースブック珈琲
- LOCO MARINO Coffee
- CHAMI JAPAN
- UEHARA KITCHEN
また、2019年のWestside Coffeeのイベントでも、セミナーを開いていただきました。
日本のコーヒーシーンにおいて数々の実績を残し、影響を与えている石谷さんにとってコーヒーとは一体どういう存在なのでしょうか。

2019年のWestside Coffeeのイベントの印象

西東京として初めての試みなのに、たくさんのお客さんが集まっていてビックリしました。
都内のイベントとは違って、スペースが広くて気持ちよかったことも覚えています。
ただ、風が強かったのと、5月なのにめちゃくちゃ暑くて大変だったことも印象的でした(笑)
Westside Coffeeは、コーヒーの違いを体験できるイベントになので、今後も西東京では注目されるイベントだと思っています。
2019年に行ったWestside Coffeeの様子が知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
2019 WestsideCoffee Result
石谷さんから見る西東京のコーヒーシーン

西東京のコーヒーシーンは、「地域全体」を盛り上げようとしているな、と感じます。
また、都内23区と西東京を比較すると、西東京のカフェは「ゆっくりできる空間」や「リラックスできる空間」を提供しているカフェが多い印象です。
世界と日本のコーヒーシーンの違い

海外と比べると、日本はコーヒーがまだまだ身近になっていないように感じます。
海外の方がもっと気軽にコーヒーを楽しめますね。
でもそれは、僕たちバリスタ側の責任だと思っています。
バリスタがもっとフレンドリーな立ち振る舞いだったり、気軽にコミュニケーション取れる空間作りを意識していかなければいけない。
僕のバリスタトレーニングでも技術面だけでなく、コーヒーを淹れる・提供する所作などもしっかり教えています。
バリスタを続けている理由

僕はコーヒーが苦手なんです。
コーヒーを飲んで美味しいと思えたこともないぐらい。
だからこそ、美味しいコーヒーを淹れられるように日々研究を重ねています。
その研究の過程が楽しいことが、バリスタを続けている理由ですね。
もし自分が美味しいと思えるコーヒーを淹れられたら、バリスタを引退するかもしれません(笑)
石谷さんにとって、コーヒーとは

僕にとって、コーヒーとは「1番苦手で1番大切なもの」だと思っています。
僕はコーヒーを美味しいと感じたことがないし、仕事以外ではコーヒーを飲むことがありません。
でも、僕の仕事は「バリスタ」なので、美味しいコーヒーの提供が仕事です。
また、自分が美味しいと思えるコーヒーを追求することは本当に楽しい。
だからこそ、僕にとってコーヒーとは「1番苦手で1番大切なもの」なんです。